大学生の時にTOEICで900以上とった人が教えるTOEICの点数がアップする勉強法(完全なる逃避)

TOEIC800点の大学生が教えるTOEICの点数がアップする勉強法を題材に.

完全な逃避です.他にやることはある.

わたしに中学・高校のころは英語は憎めないやつくらいの科目だった.かといって得意だったわけでは全然ない.
そんな人が大学に入った年の夏休みでTOEICで900点以上を取った流れを上の記事と対照させつつ書いてみたい.

大学に入るためにはある程度英語を勉強しなくてはならない.わたしは英単語や長文はある程度やっていたが,文法は苦手だった(依然として苦手).

個人的な感覚からするとTOEICはあんまり信頼性のある指標ではない(2016年1月からテスト形式が替わるようだが).
だから,TOEICで800点以上取ったといわれても,その人の勉強法が多くの人に当てはまるとは思えない.
かといってわたしが通ってきた道も万人に進められるわけでもない.

  • TOEICの点数をアップさせるための勉強法
  • TOEICの問題を解いてみない

TOEICの実際の問題を解くのは後回しでよい.基本的にTOEICで求められるのは,英文が一定のスピードで読め・理解できること,短いリスニングスクリプトを聞くことができて・理解できること.この二つを達成した後で,TOEICの問題演習をすればいい.問題演習は近道ではない.

  • TOEICのテクニックを習得するしない

TOEICには細かいテクニックは必要ない.もちろん問題形式にはなれる必要があるが,ごり押しで全部問題文を読み,全部問題を聞いても解けるようになって,ある程度英語ができるといえる.TOEICで細かいテクニックに頼っているようでは,英語ができるとは言えない.

  • TOEICには単語力が必要!

TOEICの英文を理解するためには一定の単語を知っている必要があるが,それを獲得するためにやらなければいけない単語集はTOEIC向けの単語集ではない.TOEFL向けの単語集である.TOEFL 3800のレベル3くらいまで分かれば十分.わたしは初めて受けたとき(はじめてのときに900以上だったのでそれ以降受けていない)に,"consolidate"という単語がわからなかった.これの意味するところはビジネス単語がわからなかったというよりも,基礎的な英語力が十分ではなかったのである.

  • リスニング練習はPodcastとアプリで!

これは賛同する.が,English as Second Language Podcastが☆1と書かれており,難易度が低いように見えるが,Podcastの重要性は難易度ではない.とにかく毎日適度なレベルの英語の音声に触れること.これが重要なのである.そこからすると,ESL podcastは適切な長さで,さまざまな題材に触れてくれるという点で非常にお買い得なポッドキャストである.ESL podcastはEnglish Cafeで,アメリカのさまざまな歴史などにも触れており,英語のバックグラウンドを知るのにも適切である.もう少しレベルが高いものを要求するのであれば,たとえばFresh AirやThe New Yorkerのpodcastがあるが,それらは内容が特定のものに偏っていたり,時間が長すぎたりと毎日聞くには帯に短したすきに長しである.ESLを毎日聞き続けるのがベストだと思う.
あとニュース系のポッドキャストはお勧めしない.一つ一つのトピックを理解するにはトピック毎の扱う時間が短すぎること,また習得したいのはニュースで話される英語ではなく,通常使われている英語だと思われるのでそういった点からいっても,ニュース系(BBC World Newsなど)は第一候補にはならないだろう.たとえば,通勤電車の行きでESLを聞き,帰りにWorld Newsを聞くというパターンなら分からないでもない.
わたしはこれに加え,Planet Moneyが好きなので聞いている.

  • -

ここまでで語られていないのは,リーディングの能力をどうやって伸ばしていくかだろう.リーディングを伸ばすためにはとにかく読むしかない.一番のお勧めはノンフィクションのよく書かれたペーパーバックを読むことである.毎日一定程度を読み,分からなかった部分に蛍光ペンを引き,それを調べるというものである.だが,これはかなり時間に余裕がある人でないと難しい.一つの案としては,無料公開されているThe New Yorkerの記事を印刷して,上記のプロセスをたどることである.まず記事が無料で手に入るため,手に入れるのにお金を使わなくてよい.次にさまざまなトピックがあるので,選ぶのが本を選ぶよりは簡便だろう.最後に,ある程度の長さがある記事があるので,それを選べば一週間で一つ記事を読み切るという使い方ができると思う.
ここで重要なのは,辞書を使いつつ,自分がきちんと理解できているかを把握しながら進んでいくことである.フィーリングでは英語は読めない.一ページ・一セクション読み終わったら,電子辞書・文法書を横におき,分からなかった部分を一つ一つ解決していくのである.読む時間よりもこのプロセスの方が2倍から3倍の時間がかかる.しかし,そのうちその努力は報われる.少なくとも5年程度は努力を続けてみよう.何か変わるはずだ.